パキスタン紀行2 (ガンダーラ)
BC6世紀、シャカはルンビニ(ネパール)に生まれ、インドのブッダガヤで悟りを開いた。
その足跡を訪ねてみても、お饅頭のようなストゥーパがあるだけで、具体的な姿を拝むことができなかった。
シャカは法輪であったり、菩提樹であったりして、象徴的にしか表さない。
仏とは真理であって姿形ではない。
昔、薬師寺で仏足跡を見て、なんで足の裏なんだと思っていたら、それはおシャカ様を意味していた。
アジア的なるものは、魂にふれるというか、奥ゆかしくというか、人前に姿を現さない。
そこへいくと、ヨーロッパ的なものは、自己主張がはげしく、己を隠すことをしない。オオソレミヨとばかり、やたらにしゃしゃり出て、その結果、偶像崇拝があい勝り、芸術表現へと発展する。
つづく
「月刊アズ」2005年4月号