パキスタン紀行2 (ガンダーラ)
ペシャワール博物館にはガンダーラ仏がごろごろしている。
どれも彫が深く鼻筋が通り、ギリシア彫刻を思わせる。菩薩像は髭を生やし、どこかいかつい感じがする。
仏舎利の塔は、まさに仏教国として認知されたようなもので、ガンダーラ仏教の象徴である。
ありがたやと衆生はひれふした。
ガンダーラは一時期だけ仏教が栄えたに過ぎない。
ギリシア、フン族と支配者が交代し、さらに十六世紀、ムガール王朝に支配が及ぶや急速にイスラム化していく。
しかし歴史は長さではない。
その影響力だ。ガ
ンダーラは千年を超えて、仏教芸術をもたらした。
シルクロードを通り中国を経て、日本へと伝わる。
つづく
「月刊アズ」2005年4月号