第二章 『ロハスな家』はパッシブデザインで建てよう!
『ロハスな家』の建具の基本は「引き戸」
洋間を中心に当たり前のように使われている「開き戸」(通常のドアですね)は、「閉まっていること」が常の状態で、必用な時つまり行き来をする必要がある時だけ「開けて使う」扉です。
これに対して「引き戸」は、「開いていること」が常の状態で、目線を隠したり閉める必要がある時だけ必要に応じて「閉めることも可能」な扉です。
家全体に風を分配するためには、この常に開いていることが前提の扉を使うことが重要な意味を持つのです。
また、仕方なく「開き戸」を使う場合でも、欄間を設けたり、壁の足元のみを開閉できるようにする工夫が望まれます。
これを発展させると、壁ですら固定して造るばかりでなく、天井から床までの大きな引き戸として可動壁にするという案も、検討できるようになってきます。
いずれにしても「室内の通気」は、家全体をひとつの空間と考え、必要に応じて仕切るという考え方が基本になります。